演奏表現学会へのご案内
本学会は、ピアノを中心とした演奏表現の共同研究を目的として1998年に設立されました。
演奏表現そのものは個々の問題ですが、その根本となる楽曲の理解には、作曲家や作品の背景にある歴史や民族の認識、楽器の構造に関する知識、形式や和声の理解、旋律やリズムの分析などが不可欠です。本学会は、このような認識に基づいて演奏、作曲、音楽学、音楽教育など各分野の専門家が連携し、楽曲の総合的な理解に裏付けられた演奏表現を探求していこうというものです。
現在の学会は、故園田高弘氏を継いだ小澤純氏を会長として、国内外で活躍する演奏家や大学教員等を中心に、学生も含めたメンバーで活動しております。学会の活動としては、様々な分野の専門家を招いての講演に加えて、個々の会員による演奏や研究発表、年報への論文掲載など、研鑽や実績を積むための様々な機会を設けているばかりではなく、会員の演奏家や研究者が協力することで、単独では実現の難しい共同企画や公演を実現させています。このように、本学会の活動は今後も限りなく広がっていく可能性を秘めているのです。
尚、本学会では会員を随時募集しておりますので、多方面の皆様のご入会をお待ちしております。
会員特典
- 例会等、イベントの案内が通知されます。
- 例会参加費が無料、他のイベントも優待価格で参加頂けます。
- 毎年年報をお受け取りいただけます。
- 例会での口頭発表、年報への論文投稿、演奏研究発表へのエントリーなどが可能です。
- 優先的に例会に参加できます。
これまでの主要活動
講演
- 永富正之氏「ヴィーン古典様式・形式分析の試み」(2000.3.21)
- 小林義武氏「バロック音楽演奏の諸問題」(2005)、「音楽修辞学」(2006)
- 青木やよひ氏「『不滅の恋人』問題とベートーヴェンの変貌」(2001.7.20)
- ウド・ファルクナー氏「メシアン<幼子イエスにそそぐ20のまなざし>について」(2001.10.21)
- 金澤正剛氏「ルター教会と音楽」(2014)
- 前田昭雄氏「ロベルト・シューマン-その批評、その作曲」(2014)
- 星野宏美氏「《樫の森に咲く花々》ーメンデルスゾーンとピアノー」(2015)
- 岡田玲子氏「ショパンの楽譜、版による違いにどう向き合うか」(2016)
- 香川正人氏「ヴォルトーゾの演奏・大ピアニストの解釈版が示唆するもの」(2016)
- 山田宏氏「日本最高齢の現役調律師、山田宏氏が語る」(2017)
- 香川正人氏「ロマン派のComposer=Pianistによる編曲作品と楽譜入手環境の変化」(2017)
- 高橋健一郎氏「ロシア音楽史におけるアレンスキー世代」(2018)
- 一柳富美子氏「ロシアピアニズム〜その歴史と特徴〜」(2018)
- 梅津紀雄氏「ソ連音楽史概観〜ショスターコヴィチを中心に〜」(2018)
- 岡田敦子氏「スクリャービンをスクリャービンらしく響かせるために」(2019)
- 水戸茂雄氏「リュートに於けるルネッサンスとバロック音楽の演奏形式」(2019)
- 浜口奈々氏「ラヴェルのピアノ作品における抒情性と官能性〜表現の基本となるタッチの重要性」(2020)
- 井上さつき氏「ラヴェル再考〜ピアノ三重奏を中心に〜」(2020)
- 野平一郎氏「フランスの現代音楽事情」(2023)
公演
- 学会監修「ピアノ音楽入門」シリーズ1-10(1998-2007 セシオン杉並)他
会費
正会員 (演奏、作曲、音楽学、評論、教育等の活動および研究をされている方) |
6,000円 |
学生会員 (大学や大学院等において音楽を研究されている方) |
3,000円 |
※入会申込へのご注意
- 4月1日より8月31日迄を前期、9月1日より3月31日までを後期として、後期からの会員登録者は会費半額と致します。
- 申込の際は当ページの各項目を良く読んで頂き、メッセージ欄へ、お名前のふりがな、生年月日(元号と西暦併記)、及び所属機関(大学、団体、学会など)、紹介者(当学会関係者など)があればそれを付記し、入会動機(主に何を求めておられるか)、経歴(専攻分野と音楽歴など)と共に、記入年月日を添えてそれぞれ簡潔にご記入下さい。
- 入会手続には当サイトよりの申込から理事会の審査と承認を経て、会費振込完了までを要し、会員登録へ一定の手順があります。
詳しくは、事前に下記お問い合わせフォームより事務局へお問い合わせ下さい。
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会費振込先
三菱東京UFJ銀行 恵比寿支店
普通預金1132279 演奏表現学会 小澤 純
演奏表現学会事務局
〒150-0013東京都渋谷区恵比寿2-27-13
Tel 03-3443-8644
Fax 03-3443-8644