2025年度10月例会
2025年度10月例会連絡書
下記のように10月例会を行いますのでお集まり下さい。
会長 小澤 純
記
日時 | 2025年10月26日(日)14:00〜16:15 |
場所 | 東京芸術劇場 ミーティングルーム5(池袋西口) |
発表 | 日置寿美子「グレン・グールドを通して演奏表現を考える」 |
会費 | 会員:無料/非会員(一般):2,000円/非会員(学生):1,000円 |
「概要」
10月の例会では、グレン・グールドを採りあげます。
その早すぎる死の後には多くの研究がなされていますが、その伝記や評論の殆どが音楽学者あるいは哲学者による物です。ピアニストによる考察が少ない要因としては、彼の演奏解釈があまりにも伝統を無視していて時には挑発的でさえあること、しかし一方では魅力を通り越した魔力のような物があって、一度聴いてしまうと非常に耳に残り影響されてしまう怖さがあることなどが、挙げられるかも知れません。
今回グレン・グールドを採りあげる理由は、今年度のテーマである「音楽の精神性と身体性」と彼の演奏スタイルが関連づけられるのではないかと考えたからです。彼ほど自分の中にある音楽を音にして表現することに徹底的に拘った人も少ないのではないでしょうか。
また、彼は数多のピアニストの中でも大変特殊な身体の使い方をした人なので、なぜあのような弾き方をするようになったのか、なぜレパートリーが偏っているのか、それは彼の身体の使い方とどのような関係があるのか、等にも大変興味があり、それらを考察することによっても見えてくる物があるのではないかと考え、色々と調べて見ました。
方法:
1.いくつかの資料をご視聴頂くと共に、私が複数の本から調べてわかったことを、皆様へのアンケート結果も参考にしながら発表させて頂きます。
2.私の司会で、視聴後の感想や、グレン・グールドについての率直な意見交換をおこなって頂ければと思います。
3.ピアノを使って同じフレーズを何名かに弾いていただき、椅子の高さ、腕や手、指の使い方、呼吸などについて考察することも考えています。(曲については追ってお知らせ致します)
当日多くの音源を視聴する時間は無いので、予めYouTube動画やCD、NAXOS等で興味のある物をいくつか視聴頂ければ幸いです。また、比較的若いときにスウェーリンクのファンタジアを弾いている下記の動画も是非ご覧ください。
アンケート:
下記の項目について下記のメールアドレス(日置)まで直接ご回答ください。
勝手ながら締め切りは9月末日とさせて頂きます。
このアンケートは当日の構成と進行の参考にするのが目的です。お名前を公表することは考えておりませんので、必ず記名でお願い致します。
また、今回不参加の方、未定の方もご協力頂けましたら幸いです。
1. グレン・グールドの演奏の中で特に好きな物、嫌いな物
(できればその理由もお書きください)
2. グレン・グールドに関する著作物で読んだことのある物
(本人の書いたライナーノートなどを含む)
3. グレン・グールドについて、疑問に思っていること
4. ほかに何かあれば、自由記述(なるべく簡潔にお願い致します)
5. 今回の参加予定について
(参加予定 不参加 未定 などとお書きください)
以上、ご協力の程、宜しくお願い申上げます。
sumikohioki@gmail.com
日置寿美子