[例会案内]
2026年度6月例会
2026年度6月例会連絡書
下記のように6月例会を行いますのでお集まりください。
会長 牧野 縝
記
| 日時 | 2026年6月28日(日)14:00〜16:00 |
| 場所 | 東京芸術劇場ミーティングルーム5(池袋) |
| 発表 | 日置寿美子「演奏表現としてのピアノ奏法」 |
| 会費 | 会員:無料/非会員(一般)2,000円/非会員(学生)1,000円 |
内容要旨
ピアノ演奏において最も大切なものは、その作品への敬愛と共感であろう。その上で、楽曲の構造や和声の分析、背景を知るなどの知的な面が意味を持ってくるのである。更に個々の演奏者の感性や蓄積された音楽的経験、さらには性格や身体的特性までが加わって、その人ならではの演奏が生まれる。共演者がいれば、その共演者との音楽的摩擦によって更に面白いものが生まれることも、またその逆もある。そして、何よりも私達は現状に満足せず、常により良いものを求めて行くことも忘れてはならない。
さて、以上を大前提として演奏にとりかかる訳だが、楽器奏者は特に、自分の表現したい音楽を他者に伝えるのに楽器という媒体を通す必要があり、そのために奏法(テクニック)が存在する訳である。
古今、ピアノ奏法については数え切れないほどの研究がなされ、多くの書物も発表されてきた。それらを検証・考察することにより得られるものは多い。偉大な先人が長年の研究や経験から得たものを試してみることは面白いし、うまく採り入れることができれば自分の表現や指導の可能性を拡げることにも繋がるだろう。
6月例会では、ジョセフ・レヴィーンのメソッドを使って、「音を歌わせること」を中心に話したりデモンストレーションをしたりしたいと考えている。レヴィーンはロシア出身で、アメリカに亡命後、長きに渡ってジュリアード音楽院で教え、ピアニスト、教育者として多大な貢献をした人であるが、その究極の目的は「美」であり「表現」であると言っている。
具体的にはショパンのエチュードOp.25やノクターンなどの中からいくつかを使う予定である。それとの比較の意味で他のメソッドにも触れたいと考えている。